※本ページはプロモーションが含まれています
ひきこもりの人は部屋で一日「何してる」のか?
「朝から晩まで部屋に閉じこもって、一体一日中何をして過ごしているのだろう」
「毎日同じことの繰り返しで、何もかもめんどくさいという無気力さに包まれ、時間が過ぎていくのが怖い」と、自室の中で虚無感や強い自己否定感に苛まれていませんか?
また、当事者を心配するご家族にとっても、ドアの向こう側で我が子がどのような一日を送っているのか見えず、「ただダラダラと怠けて時間を無駄にしているのではないか」と焦りや苛立ちを募らせてしまうのはごく自然なことです。
元当事者である私自身も、過去に長い間自室の中で過ごし、朝起きてから夜寝るまで暗い部屋でスマートフォンの画面を見つめながら「自分は一日何をしているんだろう」と途方もない空しさと恐怖に震えていた時期があるため、その出口のない重苦しさは痛いほどよく理解できます。
しかし、最初にお伝えしたい非常に重要な事実は、部屋で過ごす時間は決して単なる無駄な怠惰などではないということです。
外からは何もしていないように見えても、当事者の頭と心の中では、目に見えない激しい葛藤とエネルギーの回復作業が常に行われています。
まずは、ひきこもり中の人が部屋でどのように一日を過ごしているのか、その現実の姿と内面にある心理を紐解いていきましょう。
ネットやゲームは過過酷な現実から逃れるための「防衛本能」
部屋の中で一日何をしているのかという問いに対し、多くの当事者が行っているのが、インターネットの動画鑑賞やSNSの閲覧、オンラインゲームや漫画を読むことです。
これらを目にした周囲の人々は「好きなことだけをして楽しそうに楽をしている」と誤解してしまいがちですが、当事者本人にとってのネットやゲームは、決して純粋な娯楽ではありません。
それは、現実の厳しい悩みや過去のトラウマ、将来への途方もない不安から脳を一時的に逸らし、精神が崩壊しないように守るための「麻酔」であり「心のシェルター」なのです。
何もしない無音の空間に身を置いていると、頭の中で「なぜ自分は働いていないのか」「このままでは人生が終わってしまう」という激しい自己否定のターンが始まり、恐怖で押し潰されそうになります。
ゲームの画面や動画の音声に集中することで、その恐ろしい現実思考を必死にかき消そうとしているのであり、傷ついた心が必死に生存を図ろうとする防衛本能の表れなのです。
昼夜逆転し「何もかもめんどくさい」無気力な状態の正体
ひきこもり生活が長引くと、ほぼ例外なく昼夜逆転の生活パターンへ移行し、やがて顔を洗うことや歯を磨くことすら「何もかもめんどくさい」と感じる強い無気力状態に陥っていきます。
家族から見れば「生活リズムが乱れてだらしない」と映るこの現象ですが、昼夜逆転が起きる根本的な理由は、太陽が昇っている昼間の時間帯が当事者にとってあまりにも眩しく、残酷だからです。
世間の人々が通勤や通学で活動している昼間は、「自分だけが何もしていない」という強い罪悪感とプレッシャーが猛烈に襲いかかってきます。
一方で、世の中が静まり返る夜から深夜にかけての時間帯は、社会の活動が止まり「誰からも行動を求められない時間」となるため、傷ついた心が唯一、安全に息をつくことができる解放された空間となります。
また、「何もかもめんどくさい」という言葉は、怠けから出ているのではなく、心身のエネルギーが完全に「ゼロ(枯渇)」になっていることを示しています。
脳が極度の疲労状態に達しているため、些細な意思決定や行動すら処理できなくなっているSOSのサインであり、決して本人の人柄や根性が足りないからではないのです。
家族の疑問「ずっと部屋にいて暇ではないのか?」
部屋からほとんど出ずに何日も過ごしている姿を見て、ご家族から「一日中部屋にいて退屈や暇を感じないのだろうか」という疑問が投げかけられることがよくあります。
しかし、当事者の内面を覗いてみると、世間一般の人が考える「暇」とは全く異なる心理状態が存在しています。
実は「暇だ」と感じる余裕すらなく、常に焦りと罪悪感と戦っている
外から見れば時間が無限にあり、退屈そうに見えるひきこもり生活ですが、本人の内面は決して「のんびりとした休日」などではありません。
当事者の頭の中では、「親に申し訳ない」「これからどうやって生きていけばいいんだ」「同級生は今頃社会で成功しているのに」といった激しい自己批判が24時間体制で駆け巡っています。
休むことすら自分に許すことができず、常に目に見えない敵から追われているかのような強い緊張状態とプレッシャーに晒されています。
つまり、当事者は「暇を持て余して退屈している」のではなく、「焦りと恐怖で心が麻痺し、退屈を感じる心のゆとりすら奪われている状態」にあるのが本当のリアルです。
一日中自室のベッドの上に横たわっているだけでも、精神的にはフルマラソンを走り続けているかのような膨大なエネルギーを消費し、疲弊し切っています。
「暇だな」と感じ始めたら、それは心のエネルギーが回復してきたサイン
もし、部屋の中で「なんだか毎日同じことの繰り返しで暇だな」「ずっとゲームをしていても以前ほど面白く感じなくなってきたな」と退屈さを実感し始めたなら、それは非常に大きな好ましい変化の訪れです。
人間は、本当に心が深く傷ついてエネルギーが空っぽの時には、退屈を感じることすらできません。
「暇だな」「何か別のことをしてみたいかもしれない」という感情が芽生えてきたということは、自室というシェルターの中で十分な休息が取れ、蓄電されたバッテリーのエネルギーが心の中に溜まってきた動かぬ証拠なのです。
退屈を感じることは決して悪いことではなく、心が安全を取り戻し、外の世界や新しい何かへと目を向ける準備が整いつつある「回復のサイン」であることを知ってください。
無気力な一日から抜け出す、頑張らない「暇つぶし」の提案
「何もかもめんどくさい」という無気力な状態から抜け出すために、いきなり「早起きをして運動をする」「就職活動を始める」といった高い目標を設定する必要は全くありません。
自分の心を追い詰めない、小さく安全なアプローチから始めていきましょう。
何もしない自分を許し、まずは徹底的に休むことを肯定する
無気力から脱出するために最も最初に取り組むべきなのは、皮肉にも「もっと頑張ること」ではなく、「何もしないで休んでいる自分を100%肯定してあげること」です。
「部屋でネットを見ているだけの自分はダメだ」と自分を責めながら休んでいても、心のエネルギーは一向に溜まりません。
「今は傷ついた心を治すための大切な治療期間なのだから、堂々と横になっていればいい」「ゲームや動画を見るのは自分を守るための立派な防衛行動だ」と、自分の過ごし方を肯定してあげましょう。
罪悪感をそっと手放し、本当の意味で心が安心感に包まれたとき、脳の神経系はリラックスを取り戻し、自然と次の行動を起こしたくなる意欲が底から湧き上がってくるようになります。
ネットで「自分と同じ悩みを持つ人」の体験談を読んでみる
部屋の中でできる負担のない行動としておすすめしたいのが、自分と同じようにひきこもりや無気力に悩んでいた元当事者のブログや記事、体験談を静かに読んでみることです。
世間一般の眩しすぎる成功談やSNSの華やかな日常を見ると傷ついてしまいますが、かつて自分と同じように部屋で悩み、苦しんでいた人がどのようにして少しずつ前を向いていったのかというリアルな軌跡は、あなたに大きな安心感を与えてくれます。
「自分と同じように何年も部屋から出られなかった人がいるんだ」「こんなに小さなきっかけから前進できたんだ」と知ることは、暗闇の中に一筋の明かりを灯すような救いとなります。
外に出て誰かと話す必要も、お金をかける必要もありません。ベッドの上でスマートフォンを眺めながら、安全な情報に触れること自体が、あなたの世界を広げる立派な一歩となります。
心のエネルギーが少しずつ溜まったら。年代別の「次の一歩」への選択肢
部屋で過ごす時間は、人生の無駄でも挫折でもなく、傷ついたあなたがもう一度自分の足で立つためにどうしても必要だった大切な「充電期間」です。
毎日部屋で耐え抜き、今日という日を生きて届いてくれたこと自体が、何よりも価値のある素晴らしいことです。
部屋で過ごす時間の中で、少し「暇だな」「何か違うことをしてみようかな」と思える瞬間が訪れたら、それは外の世界へ向かうエネルギーが溜まってきた素晴らしいサインです。
いきなり外へ出なくても、ご自宅から踏み出せる具体的な選択肢が必ず用意されています。
小中学生なら自宅でのオンライン学習、高校生なら通信制高校、大人なら対人ストレスのない在宅ワークや就労移行支援など、年代や状況に合わせた安全な選択肢があります。
以下の記事を参考に、焦らず次の一歩を踏み出してみてください。
>>【小中学生向け】自宅学習の「出席扱い」と安心できる居場所の探し方